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梅雨時期の金型結露について
2024-07-01
北陸も先日梅雨入りしましたね☔
梅雨は金型メーカー・成形メーカーにとって特有の悩みが増える季節です。特に、結露は大きな問題となり、金型の性能や寿命に大きな影響を及ぼします。今回は、梅雨時期の悩みである結露について、温度差や湿度対策を踏まえたブログをお届けします。

【結露とは?】

結露は、空気中の水蒸気が冷たい表面に触れることで液体の水に変わる現象です。梅雨時期には湿度が高くなりやすく、金型表面との温度差が大きくなるため、工場内の金型に結露が発生しやすくなります。これにより、金型の表面や内部に水分が溜まり、錆びや腐食の原因となります。

【結露の原因】

結露が発生する主な原因は以下の通りです。
  1. 温度差:工場内と外部の温度差が大きくなることで、金型の表面に冷たい部分ができ、結露が発生します。特にエアコンの直下などに保管されていた金型を運搬する際に結露が発生してしまうなどの事例も多々あります。
  2. 湿度:梅雨時期は湿度が高く、空気中の水蒸気量が増えるため、結露が起こりやすくなります。

【結露対策】

1. 温度管理

温度管理は結露対策の基本です。工場内の温度を一定に保つことで、結露の発生を防ぎます。また、運搬の前には温調をかけるなど温度差を発生させにくい状況を作るのものひとつの手段となります。
  • エアコンの適切な使用:工場内の温度を一定に保つためにエアコンを使用します。急激な温度変化を避けるため、設定温度を安定させることが重要です。
  • 温度計の設置:温度計を設置し、工場内の温度を常に監視します。温度の変動があれば、即座に対応できるようにしましょう。

2. 湿度管理

湿度管理も重要な結露対策の一つです。工場内の湿度をコントロールすることで、結露のリスクを低減します。

3.防錆対策
金型の防錆対策も結露による錆びを防ぐために重要です。
  • 防錆油の塗布:金型の表面に防錆油を塗布し、錆びを防ぎます。特に梅雨時期は防錆油の塗布を頻繁に行いましょう。
  • 定期メンテナンス:定期的に金型のメンテナンスを行い、錆びや腐食が発生していないかを確認します。異常が見つかった場合は早急に分解洗浄を行うなどして対応いたします。

4. 保管方法の見直し

金型の保管方法も結露対策の一環として見直しましょう。
  • 適切な保管場所の選定:金型を保管する場所は、温度と湿度が一定に保たれた環境を選びましょう。湿度の高い場所や直射日光の当たる場所は避けるようにします。



【まとめ】

梅雨時期の金型管理は結露対策が非常に重要です。温度と湿度の管理、防錆対策、適切な保管方法などを徹底することで、金型の品質を維持し、長期間にわたって使用することができます。日嶋精型では、梅雨時には特に定期的な金型メンテナンスを推奨しております。




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